「終わったぁー―――!!」

 色々と。
 これから天国の数日間が始まり、地獄の日が来る。
 それでも今は、開放された喜びに浸りたい。
 ……浸りたいんだ。

「何を自己採点なんてやってんだよ、眼鏡ー!」

 採点なんてして何になるんだ、結果が変わる訳じゃないのに。
 俺様のこの自由な世界をぶち壊すな!
 そう言えば、冷ややかな目と大きな溜め息が眼鏡から帰ってきた。

「阿呆」

 阿呆って……阿呆って……!!
 しかもまたテスト問題に戻ってるし! 俺を無視して!
 ありえん。信じられない。
 テストが終わったと言うのにまだ勉強を続けるその神経がありえない……!

「アホはてめぇだー! 何でまた勉強してんだよ!!」
「黙っててよ、うるさいな。こっちには学年ベスト3がかかってんの」
「この嫌味眼鏡め!」

 ……さっきの数百倍は冷たい目で睨まれた。
 何? 幼稚園からの親友にその仕打ちは何?!
 俺よりテストの方が大事だって言うのか?!
 傍で騒いでいたら、眼鏡は溜め息を吐いて、こっちを向いた。
 にこやかに笑っている。

「安心して、テストなんかでひとの価値は測れないよ」

 そう言ってまた自己採点に戻る眼鏡。
 ……今すっげー馬鹿にされた気がすんのは気のせい?





眼鏡、お前このあいだ学生の価値はテストだって言ってなかった?

05.08.31 // ハイテンションな子と馬鹿にする友人を書きたかっただけ。俺と眼鏡シリーズ(ぇ)
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title:少年はにびいろをした不可避の幻を見る